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「んん………んー?」
「あ、京香が起きた」
「うぇ!?」
「………宗………介?」
「な、ななな、なんでしょう?」
「………なんで………美鈴と居るんだ?………しかも布団の上で」
段々と猛獣が目を覚まし始めた
へえ………この人美鈴って言うんだ………覚えとこう。ってそんな場合じゃない!
「い、いや、ですね?これは姉貴が」
「言い訳すんな」
ひいいいいいっ!言い訳じゃなくて説明だよ!
「何してんだ?さっさとお祈り済ませろや」
「な、なんのでしょうか?」
「天国に行けますように………ってなぁ!」
「ひいぃぃぃぃぃぃぃ!」
姉貴は俺に殴りかかってきた
「待ちなって」
しかし、俺と姉貴の間に美鈴さんが入ってきた
「なんだ?邪魔すんなよ美鈴。今からコイツに常識って奴を教えてや」
「黙りなさい」
ゾクッとした
それだけ怜悧な声だった
「理由も聞かないでいきなり殴りかかるなんて、ただの野蛮人だよ?」
「う………で、でも………美鈴にヤらしい事しようとしたんだし………」
「それは早とちりなの。いい?まずは周りをよく見なさい」
姉貴は周りを見渡した
するとすぐにハッとしてバツの悪そうな顔をした
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