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「分かった?ここは宗介君の部屋なの。間違えて入ってきたのは私達。つまり悪いのは?」
「………俺達」
「はい。正解。では?宗介君に言うことは?」
「………チッ………わりぃな………いてっ!」
「ちゃんと謝る」
「うぅ………ご、ごめんなさい」
………いやはや
正直、姉貴からここまで素直に謝られたのは初めてである
ぶっちゃけて言おう
姉貴の涙目と上目遣いでの謝罪は、うっかり姉弟である事を忘れた程に可愛かった
「ごめんね宗介君?私も悪いんだし………何かお詫びしようか?」
「うぇ!?そんな!いいですよ!むしろこっちが助けてもらった立場だから何かお礼したい位ですよ!」
「そう?なら良かった。じゃあ、後は京香に何かやらせるだけだね」
「ちょ、美鈴!?謝罪だけじゃないのかよ!?」
「それだけで許されるなんて、この世の中そんなに甘くないよ。ね?宗介君」
「え?あ、はい」
思わず返事してしまったが、ぶっちゃけ俺はもう、さっきの姉貴の可愛い姿を見られたので満足だ
「じゃあ何させよっか?んー………あ!そうだ!宗介君と仲直りのハグしようよ」
「「は!?」」
姉貴と一緒に俺も驚いた
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