670人が本棚に入れています
本棚に追加
「もう、今更四の五の言わない………のっ」
「わっ!わわわっ!」
「おっ………と」
美鈴さんが、手にしていた首輪の鎖を引っ張り、俺の方に姉貴を倒れ込ませた
「大丈夫か姉貴?」
「………なっ………へ………や………」
「あ、姉貴?」
姉貴の顔が、みるみるうちに赤くなっていった
「ちょ………馬鹿っ………離れ………」
「は?どうしたんだよ姉貴?熱でもあんのか?顔が真っ赤になってんぞ?」
俺は姉貴のおでこに手を添えた
「ひぅっ!」
びくん!と姉貴の体がハネた
「………ん?やっぱし少し熱くなってんぞ?」
俺は更に、おでこをくっつけ、より正確に熱があるかを計った
「~~~~~っ!?」
姉貴は正しく、めまぐるしい程に目を回し、わたわたとし始めた
「ちょ、姉貴、暴れんなよ!転ぶだろ!」
「☆*÷£#¥!?」
「ふふっ。京香?地球言語になってないよ?」
ニヤニヤしながら美鈴さんは姉貴の乱心している姿を眺めていた
そして姉貴はジタバタし続け、俺をドンと押し
「ニャーーーーーッ!」
と叫びながら自分の部屋にすっ飛んでいった
最初のコメントを投稿しよう!