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「みんな、コイツを信じるなよ?何せコイツは………階段下で座り込んで話すフリして女子のパンツを覗いたり、消しゴムを拾うフリして女子のスカートの中を覗こうとしたり、果てには満員電車でわざと女子高生の近くに立ち、決して自分からは触れようとしないけれど、電車が揺れて女の子が自分の方向によろけてきた時には体を舐めるように触るという、俺より変態で最低で醜悪などうしようもないクズ野郎なんだ!そんな奴が俺を陥れようとして嘘を吐いている!みんな、どうか騙されないでくれ!」
「なっ!ちょ、おま!」
『平野………それは真か?』
「ち、違」
『それが真ならば………学校の風紀の為、果ては世界の為に貴様を消すしか無いのだが?』
「い、言い逃れだ!アイツは自分がやられそうだからって嘘を吐いて」
「おいおい平野、平野さんよぉ?言い逃れしようとしてんのはどっちだい?大体?俺が昨日の放課後?女子から?脱ぎたてのパンツを?貰うぅぅぅぅぅう?ハァァァァァァァァッ!?そんなアニメチックなシチュエーションあるわけねえだろうがぶわぁーーーーーーーっか!妄想と現実の区別はつけろよな!お前…俺を陥れたいからって嘘はいけないぜ?」
『………確かに』
『そう言われればそうだよな………なんであんな嘘っぽい話を信じたんだ俺達は』
『やっぱり平野の作り話だったんだ』
『すまねえ田端………俺達は平野に騙されて………』
俺は羽交い締め状態から解放された
「もういい………もういいんだよみんなっ………!悪いのは全て平野だ!さあ!悪の根元を断つために断罪人を呼ぼうぜ!」
『『『おお!』』』
「ちょ、ちょっと待てお前等!俺は本当に………うわっ!どこからか鎖が!う、うわあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………」
平野はどこかへと去って行った
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