670人が本棚に入れています
本棚に追加
「はあ………ったく、面倒臭いんだぜ」
なんで俺が取って来なきゃいけないんだぜ
「ちゃっちゃと取ってパパっと戻ろう」
そんであの怠慢教師の鼻っ面に名簿を叩きつけてやる
暫く廊下を歩くと、職員室が見えてきた
こういう時に広い学校って嫌だよね
「失礼しまーす」
どうやら先生方はみんな出払っているみたいだった
「えっと………あれ?担任の名前なんだっけ?」
ゴンザレス?
「参ったなぁ………どうしよう」
とりあえず名簿が乗ってる机をしらみつぶしに捜そうかな
「………机………多いなぁ………」
今更だけど、どんだけ教師居るんだよこの学校は
仕方ないので地道に一つ一つの机の上を捜すが、全然見つからない………私もう嫌よ
「でも泣かないわ!だって男の子だモンッ!」
「………気持ち悪い」
「ん?誰だ!?」
「私だ」
「………また霧城さんですか」
なんなんだこの人は?どんだけ俺を見張ってないと気が済まないんだ?
「………どう思っているかは知らないが、私は担任教師に言われて様子を見に来ただけだ」
「へ?まさか俺を心配して?」
意外と気が利くじゃないかあの怠慢教師
「ああ。重要書類や女性教諭の私物が盗まれないか心配でな」
そっちの心配だったか
最初のコメントを投稿しよう!