マヨネーズって言うほど白くない

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「はあ………ったく、面倒臭いんだぜ」 なんで俺が取って来なきゃいけないんだぜ 「ちゃっちゃと取ってパパっと戻ろう」 そんであの怠慢教師の鼻っ面に名簿を叩きつけてやる 暫く廊下を歩くと、職員室が見えてきた こういう時に広い学校って嫌だよね 「失礼しまーす」 どうやら先生方はみんな出払っているみたいだった 「えっと………あれ?担任の名前なんだっけ?」 ゴンザレス? 「参ったなぁ………どうしよう」 とりあえず名簿が乗ってる机をしらみつぶしに捜そうかな 「………机………多いなぁ………」 今更だけど、どんだけ教師居るんだよこの学校は 仕方ないので地道に一つ一つの机の上を捜すが、全然見つからない………私もう嫌よ 「でも泣かないわ!だって男の子だモンッ!」 「………気持ち悪い」 「ん?誰だ!?」 「私だ」 「………また霧城さんですか」 なんなんだこの人は?どんだけ俺を見張ってないと気が済まないんだ? 「………どう思っているかは知らないが、私は担任教師に言われて様子を見に来ただけだ」 「へ?まさか俺を心配して?」 意外と気が利くじゃないかあの怠慢教師 「ああ。重要書類や女性教諭の私物が盗まれないか心配でな」 そっちの心配だったか
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