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って今はゴミクズの事なんてどうでもよいのだよ
問題は後ろに居る河内が下田に見えちゃう事なんだよ
「えー、じゃあ名簿も来たから出席取ってホームルームは終わりにする」
担任がスラスラと名前を読み上げていく
「-----田は休みか………じゃあ河内」
「はい」
え?河内が違う席に居る?おかしいな………じゃあ後ろに見える下田はただの幻覚なのか?
「では次………下田」
「はい。先生」
担任は今、明らかに下田の名前を呼んだ。そして下田の幻覚はしっかりと返事をした
うーん………やけにはっきりとした幻覚だ。自己主張の激しい下田の幻覚なだけはあるな、うんうん
「………そ」
「ん?」
周りの奴が訝しげに俺を見てきた
「そ………な………わけ………」
「ど、どうした田端?」
心配そうに話しかけてくるクラスメイト(名前は知らない)
「そんなわけ………あるかあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁっ!」
「うおっ!どうした田端!?叫びたい年頃なのか!?」
「おいお前!コイツが見えるか!?」
下田を指差す
「え?う、うん」
頷く名前不詳
「なんで見えるの!?」
「なんで怒るの!?」
怒ってない!驚いてるのだ!
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