マヨネーズって言うほど白くない

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「おいクズ………じゃなかった、担任!なんでコイツが居る!?朝には居なかったよな!?」 「今クズって言いかけた、って言うか言ったよな?」 「そんなのどうでもいい!質問に答えろ!」 「あー、そうだなー………めんどくさいからやだ」 「よし、動くなよ。今コンパス投げてやるから」 「オーケー、話そう」 渋々、といった具合に担任は話しだそうとした………その時 「待って下さい、先生」 「ん?どうした下田?」 「彼には私から話します。少々席を外してもよろしいでしょうか?」 「そうか?じゃあ頼む」 下田は俺の手を取り(少しクラスがどよめいた)廊下に向かった 「………で?これは一体どういうつもりだ?あ?」 「転校してきたの」 一応話が聞かれても大丈夫な様に女口調で話す下田 「一言で済ませるな。な・ん・で!俺のクラスに俺の知らない間に来てるんだよ!しかも河内の席に居るし!」 これじゃあアイツに授業中助けて貰えないじゃねえか! 「クラスについてはただの偶然だったの。クラスが決まった時、名簿見せて貰ったら田端の名前があったから『サプライズで驚かしてあげたいんです』って言ったらすんなり協力してくれたよ、あの先生」 さては名簿をワザと置いて来やがったな………紗英も共犯か
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