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「さ、分かったら戻りましょう?」
「納得はしてないけどな。ところで、お前は俺との関係をどう説明するんだ?つか、もう説明したのか?」
「ううん。まだ聞かれたりはしてないかな。だから田端との関係は『この学校に入る前からの知り合い』って言おう思う」
「ふーん………まあ妥当かな」
「………なんか不満そう………もしかして、知り合いでも嫌だったとか言うつもり?言っとくけど、一応男だってバレないように協力してもらうからね?」
「いや、分かってるけどさ………」
ただなんとなく………ね
「ならそれでいいね?はい、じゃあこの話はお終い。さっさと戻るよ」
「おう」
俺達が並んで教室に戻ると、女子からは『早く二人の関係について聞かなきゃ!』という熱視線(好奇心)、男子からは『早く田端の野郎を殺さなきゃ!』という熱視線(悪意)が浴びせられた
………なんとゆう理不尽!なんとゆう屈辱!まさかコイツが本当は男とは俺以外、誰も思うまいよ
「マジ解せぬ」
「何が?」
下田の問い掛けを無視したら脛を蹴ってきた
「ぬぐおぉぉぉ………」
『下田さんと田端君、やっぱり仲良いんだ』
『どんな関係なのかな?』
『田端殺す』
今のやり取りでもこの通りだから解せないんだよチキショウッ!
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