マヨネーズって言うほど白くない

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ベンチに座りしばらくみんなで談話していると、屋上の扉が開かれ、平野が両手いっぱいに飲み物を抱えて現れた あれ?どうやって扉を開けたんだろう? 「田端!」 「ん?なんだ平野?」 「さ、さっき偶々、偶然、奇跡的にこの近くを通りかかったらお前が言ってた事が聞こえたんだが………」 この近くを通りかかるって………屋上だぞ、ここ。明らかにドアの前に居るしか俺達の話が聞こえる方法は無いはずだが 「じ、ジュース買ってきた奴と飯が食いたいらしいな!?」 「え?そんな事言ったっけ?うーん………そういえば言ったっけなぁ」 「こ、これ!ほら!ジュースだ!」 「へえ?平野はそんなにジュース飲むのか。糖尿病にならない様に気をつけろよ?」 「ち、違!これはお前達に!」 「へ?くれんの?なんで?」 「いや、だから、その………い」 「い?」 「一緒に………ご飯を食べさせては………くれないか?」 「………平野」 「い、いやな?一人で食べると寂しいとかじゃくて、ただ………えっと………その」 「………早く座れよ」 「………へ?」 「俺達………友達じゃないか」 俺は立ち上がり腕を開いて平野を待ち構えた 「………た、田端!」 平野は走り寄ってきた 「田端ぁぁぁぁぁ!」 「平野ぉぉぉぉぉ!………くたばれ」 「へぶぉっ!」 腹に拳を叩き込んだ 「甘いぞ平野………世の中にはこんな言葉がある………『人は騙しても騙されるな』」 「「「さ………最低だ」」」
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