マヨネーズって言うほど白くない

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しょうがないので気絶した平野を横に寝かせて俺達は飯を食い始めた 「そう言えば………下田さんはなんで転校してきたんだ?」 「ぶふっ!」 食べていた物をちょっと吹いてしまった 「おい、汚いぞ田端?」 「す………ゲボッ………すまん………」 下田、どう答えるつもりだ?そう目で聞くと、下田は余裕ぶった顔でこちらを見た 「で?どうしてなんだ?やっぱり家庭の事情とかか?」 こいつはもう少し遠慮って物を知った方が良いよ 「ううん………違うの。実は………」 「実は?」 「田端を………追いかけて来たの」 ヒュンヒュンヒュン ブンッブンッブンッ 「危ねっ!」 何処からともなく石が幾つも飛んできた 「はっ………殺気!」 石が飛んできた方向を見ると、クラスメイト達が屋上の更に上にある貯水タンクの上に猿の様に座っていた 「お、お前達!いきなり何するんだ!」 『田端、クラスの秩序乱した』 『田端、食う』 『知恵、貰う』 駄目だ………アイツ等既に人じゃない! 「おい下田!?下田君!?下田さん!?早く訂正をしろ!早くしないと俺がアイツ等に食われ………ん?何か………聞こえる………」
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