マヨネーズって言うほど白くない

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チャリ………チャリ………チャリ……… 「ま………まさか………この鎖の音………冗談だろ?」 ハーレルヤ………ハーレルヤ………ハレルーヤハレルーヤ………ハレールヤー……… 「この音程の低いハレルヤは………」 【バレールヤー♪】 「やっぱり………断罪人!」 頭に安っぽい紙袋を被り、右手には長い鎖、左手には大鎌、両腕には大きな文字で『断罪』と書かれている。首には獰猛な棘付き首輪、上半身は筋骨隆々、下半身はふざけてる様にしか見えないが、だが一度断罪された者には分かる恐怖、馬である もう一度言う、『馬』である そう、持っている物などを無視して見るならば、コイツは『ケンタウロス』なのだ 「え?人間じゃ無いじゃない」 「いや、よーく見てみろ」 「ん?」 ジーッと馬部分を見る下田。ちょっと恥ずかしそうにしている断罪人が、見る者を不快にさせる 「………あ、機械だ」 「そう。機械なんだよ」 「でもなんで馬?」 「………お前、ウエスタンって知ってるか?」 「あの三歩進んで振り向いて撃ち合う………っていうのがある奴?」 「そうそう。つまりな?アイツは馬の様な下半身で」 断罪人は俺の体を鎖でぐるぐる巻きにした 「ターゲットを」 そして自らの下半身に巻き付け 「こうするんだよ」 走り出した 勿論俺は超引きずられる 「ぎにゃああぁあぁぁぁあああ!やめて止めてやめて止めてやめて止めてやめてえぇぇぇええぇ!」 「………成る程」
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