マヨネーズって言うほど白くない

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「さて、と。じゃあ早くみんなの所に行くとするか」 俺は一応、教科書など傷付けられたら嫌な物を鞄に詰めて、教室を出た 「………」 遠くから誰かの視線を感じたが、もうイタズラされて困る物は無いので知らん振りして走り去った そして下駄箱で靴に履き替え、駐輪場で自転車に乗り、下田達の所へ急いだ 「お待たせー!」 「おう、遅かったな」 「何かあったの?」 「別に?何も無かったよ?」 「………田端………君………朝より荷物………多いよ?」 「ちょっと勉強しようと思ってさ」 「嘘吐け。田端が勉強なんて、テスト前だけだろう?」 「失礼な!俺はこう見えて勤勉なんだよ」 「ダウト」 「なっ!なぜだ!?」 「中学からの付き合いだもん。田端が勉強嫌いなの位は知ってるよ」 「ぐっ………ぬう………」 「………なあ、やっぱりこの二人デキてるんじゃないか?」 「うん………そう………見える………よね」 河内と瀬野さんがひそひそ話をしているが、よく聞き取れなかった
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