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「んじゃ、俺達こっちだから」
「おう、下田さんを襲うなよ?」
「襲わねーよ馬鹿」
「気を………つけて………ね?」
「うん。また明日ね」
分かれ道で俺と下田、河内と瀬野さんに別れて帰宅した
「~~~あーっ!つっかれたー!やっぱ女口調ってダリィなオイ!」
「おい、まだ油断するなよ?どこで学校の奴と会うか分からないんだからな?」
「分かってるっつーの。でも男口調に戻せるのは家か、外とかになるとお前の前ぐらいだろ?だったら今のうちにたくさん男口調で喋っとかないとストレス溜まるんだよ」
「んー………まあ、そうか」
「そんな心配すんなって。第一、男口調の女の子なんていくらでも居るんだから、男口調で話してるのがバレたってそっちが本来の姿だった、で片付けられるだろ」
「………それもそうか。まああんまり気負い過ぎない方がいいな」
「そうそう。………しっかし驚いたよなぁ」
「あ?何がだよ?」
「田端………友達居たんだな」
「失礼な奴だなお前は!」
「いや、ぶっちゃけリアルに孤立してるかと………お前、廚二病だし」
「………まあ、廚二病は認めるが、友達はちゃんと居るよ。お前含めてな」
「はっ!廚二病が!」
馬鹿にしながらも、下田はどこか嬉しそうだった
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