不埒な純情Ⅱ

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今日はいい天気。 朝はね、 しっかり者の義弟が作った朝ご飯を、みんなで食べた。 今日もおいしかった。パンと目玉やきとサラダとスープと…って。栄養をキチンと考えてくれてる。 末っ子なのにスゴくしっかりしてていい子なんだよ?朝からプンスカ怒ってたけど。たまに甘えたがったりツンツンしちゃうだけ。 あ、そうそう。残さず食べるのがルールなの。 でも、たまに一個下の義弟が食欲ない時はちょっと手伝ってあげる。もちろん、内緒でね? 俺は朝だからって食べる物選ばないから、何でも食べれるんだよ。 一個上の兄ちゃんは頭が良くて、食後はたいていコーヒー飲んで新聞読んでる。みんな頼りにしてる。でもよくイジられてイジケちゃうの。面白いよ~ でねでねっ、 一番上のお兄ちゃんはね、ちっさいお口で何も言わずもぐもぐ食べてるの。 スッゴイかわいい!! みんなも、その様子を眺めるのが好きなんだって。 俺だって好きな気持ちは誰にも負けないよ? それでもね、お兄ちゃんはみんなに優しいの。 一番とかね、決めてくれないんだ。 それが"平等"なんだって。末っ子の義弟が教えてくれた。 お昼はね、俺が1日でイチバン好きな時間。 だってお兄ちゃんを独り占め出来るんだもんっ。 それはお前が昼専用だからだって一個下の義弟がゲームしながら教えてくれた。 俺達はお兄ちゃんに遊ばれてるんだって笑う。 あの子は素直じゃないから何でもゲームにしたがるみたい。 俺もね、そこまでお利口さんじゃないから3時のおやつは二階のベランダで食べる。 外は真っ青で、形がいい雲が浮かんでた。 干してる洗濯物の匂いが風で広がってね、俺の舐めてるアメの香りも運こんでく。 そうすると、 ふわぁって 笑いながらお兄ちゃんが振り向いてくれるの。 .
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