不埒な純情Ⅱ

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ちょっと眩しくて見にくいんだけど、俺はガンバって手を伸ばす。 おいで?つって。 ちっちゃくてカワイイお兄ちゃんを膝の上に乗っけた。 「今日は何のアメ?」 お兄ちゃんがいつもみたくふにゃふにゃ笑って聞いてくる。 「さーて、なんでしょう?」 ついつい俺はクイズにしちゃう。だって、ソッチの方が楽しいじゃん? お兄ちゃんにバレないようにアメを舐める。 甘い味が口に広がっていく。 「んふふ、なにかな。」 お兄ちゃんは笑いながら 俺の口に鼻を近づけてクンクンってしてくるの。 「コーヒーミルク?」 「あ、それ違う。さっき新聞読んでる兄ちゃんのコーヒー貰ったから」 ハズれると チュッ、ってして味を確かめてくる 「味なくない?」 「あります、あります」 「え…、これただ甘いだけじゃない?」 今度はペロって唇を舐めてくるの。 「分かった! ブドウだ!!」 「ブッブー ぜんぜんちがうよ~」 「もぅ、なんだよ~」 自信あったせいかプクってほっぺた膨らませてる。 「教えてくれりゃい~じゃんかぁ」 「ダメダメっ、それじゃクイズになんないでしょ?」 「ぶぅ…」 あ、拗ねちゃった。 カワイイっ。 プクプクした頬の手で押したらプスぅ~って空気を抜けていった。 「ケチ~、」 「じゃあ、ヒントあげるね?」 お兄ちゃん可愛いから、結局負けて、いつもこのへんでヒント出しちゃう。 「ヒント1、甘いよ?」 「んふふ、アメは甘いよー」 お兄ちゃんは ほあほあ笑う。 「甘くないアメもありますよーだっ。」 「でもくれるのはいつも甘いヤツじゃん。」 っひゅひゅ、バレちゃった。 「ヒント2、甘いけど今回は色はありませんっ」 「さとう味?」 「ちがぁう~」 「あーもっ、食べないと分かんねーよぅ」 カプッ 俺の唇にかぶりついてきた。 ・
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