0人が本棚に入れています
本棚に追加
高校1年生の真子は悩んだ。
真子は歩道橋の上から下の車を通過していくのを眺めていた。
今、ここで飛び降りたら
私はどこまで飛ばされるんだろう……
親はすぐ病院に駆け付けてくれるかな?
……というか、今死んじゃっていいのかしら?
命がまだ15年しか使われてないのに、何だか勿体ない。
……人間、生きることが使命だけれど、その使命はとても辛い。簡単なことじゃない。普通にしていたら死んでしまう。物事にそれ相応のことをしなくちゃいけない。
人間関係なんて、ある意味毒薬だ。言葉一つで死んでしまうこともある。どんなに嫌なことがあっても、受け容れたくなくても、身体は受け身の態勢に入って嫌なことを受け入れてしまう。そして憎んだり、悲しくなったりする。感情を働かせて疲れてしまう。
『辛い事を乗り越えてこそ人生』と言われても、疲れる一方じゃん。ちょっとは休みが必要だと思う。
世の中、生きる場所より
死ぬ場所の方が多いんだから。
……でも、その経験は
死ぬ時になった時に良い思い出になるかもしれない。『こんなだったから、今私はこんな人で死んでいくんだ!!』とか思ったりして
……今日は家に帰ろう。
死ぬのが勿体なくなった。
家では、相変わらず喧嘩してるのかな、母親と婆ちゃんは。
おだやかな人生なんてない、って私の好きなキャラクターは言っていたような気がする。それは言えてるかもしれない。
とりあえず、今は生きよう
最初のコメントを投稿しよう!