生きること

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高校1年生の真子は悩んだ。 真子は歩道橋の上から下の車を通過していくのを眺めていた。 今、ここで飛び降りたら 私はどこまで飛ばされるんだろう…… 親はすぐ病院に駆け付けてくれるかな? ……というか、今死んじゃっていいのかしら? 命がまだ15年しか使われてないのに、何だか勿体ない。 ……人間、生きることが使命だけれど、その使命はとても辛い。簡単なことじゃない。普通にしていたら死んでしまう。物事にそれ相応のことをしなくちゃいけない。 人間関係なんて、ある意味毒薬だ。言葉一つで死んでしまうこともある。どんなに嫌なことがあっても、受け容れたくなくても、身体は受け身の態勢に入って嫌なことを受け入れてしまう。そして憎んだり、悲しくなったりする。感情を働かせて疲れてしまう。 『辛い事を乗り越えてこそ人生』と言われても、疲れる一方じゃん。ちょっとは休みが必要だと思う。 世の中、生きる場所より 死ぬ場所の方が多いんだから。 ……でも、その経験は 死ぬ時になった時に良い思い出になるかもしれない。『こんなだったから、今私はこんな人で死んでいくんだ!!』とか思ったりして ……今日は家に帰ろう。 死ぬのが勿体なくなった。 家では、相変わらず喧嘩してるのかな、母親と婆ちゃんは。 おだやかな人生なんてない、って私の好きなキャラクターは言っていたような気がする。それは言えてるかもしれない。 とりあえず、今は生きよう
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