理科教師(生物)

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そこへ 「肩…震えてる。」 「え?」 「あ、高科先生…」 バサッッッ 高科先生は白衣を脱ぎ、私に被せる。 「シャワー室開いてるから、行け。」 め、命令系!? 「風邪ひく…早く。」 温かい手で、いきなり腕を引かれて 「は、はいぃぃ」 「加藤先生、昇降口閉めて。 今日は休校になったから。」 「え!?」 びっくりしてる加藤先生を放置し、高科先生は私を連れていく。 「高科、先生」 「ん?」 「今日、休校なんですか?」 「暴風警報が解除される見込みがなくなった。」 「そ、そうなんですか。」 「…遥。」 どきんっっ 「は、はい………?」 「朝、風呂入った?」 「あ、はい…。」 「風呂入ってから外で雨に打たれるなんて、風邪引きたいですって言ってるみたいな自殺行為。」 「う゛…ごめんなさい。」 保健室の隣の部屋の鍵を開け、 シャワーの準備を始める。 「まあ、遥の事だから… 持ってた傘を 傘なくて困ってた老人にでも貸して来た………でしょ?」 「図星…で…す…」 「脱ぎな、服。 俺、出てくから。」 ばたん ―…なんか… 高科先生、怒ってた? ていうか、なんでお風呂入ったって分かったんだろう…。 「遥。」 「は、はい!?」 「ドアの前にジャージ置いとく。身体温まったら着替えて。」 「あ、ありがとうございます」 …お母さんみたい(笑) なんだかんだ、あるけど。 無表情だけど、実は 優しくて、面倒見がいい、 だけなんだな―…。 *
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