焉話 龍

3/58
前へ
/602ページ
次へ
「…………」 「ご主人、一体どうしたんだ?」 「なにが?」 「さっきから、ずっと何かを考えているようだが?」 「ん、あ、ああ。…………いや、大した事じゃないさ。」 「何か嫌なことでもあったのか?」 「そうじゃないさ。…………まぁ、いつものように、霊異の気配と言うか雰囲気を感じたってそれだけの話。」 「霊異の気配?私は感じないのだが?」 「……僕が敏感になったのか、それともフェローが鈍感になったのか……どっちかな?」
/602ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加