青空へ

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笹谷(ささや)かな風が吹いている 僕の後ろから 貴方の様に そっと ぎゅっと・・・ 幼い頃 僕の友人と 青空を見上げた 君は笑顔で こちらを向いてきた 太陽のように 笑顔が溢れていた 君と ずっと一緒にいたかった そんな束の間 飛び立っていった あの青空へ・・・ 伝えたいことが 沢山あるのに 今や遠すぎて 届かないだろう 僕は黙ったまま 空を仰いで 君を見送るよ 愛しいんだよ 君は こう言ったね 「幸せだった」と それが最後の言葉 そして笑顔が沈んでいった 君の笑みが 僕の宝だった 君の存在が 僕の宝だった 君がいないと もう 自分が女々しくなる なんて自分は未熟者なのだろう なら 上を向いて歩こう 君の存在を ポケットに入れて 君の分も背負っていく 貴方といたことを無駄にしない! 貴方の確かな気持ちを、受け取った! 自分の為にも 君の為にも 折った紙飛行機を飛ばした 君のいる大空に向けて 伝えたいことを贈るよ 『君が愛しいんだよ・・・』 伝わったかい?僕の気持ち 僕はもっと強くなって生きていくよ 君の存在を胸に刻んで 歩んでいくよ
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