プロローグ

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そんなことを考えながら特に何かを見るでもなく交差点の向こう側をぼーっと見つめながら百貨店の前で信号が変わるのをまっている。 交差点を渡ったところから商店街が続いてその商店街の入り口の隣はビジネスホテルだ。 ビジネスホテルの駐車場から一台の車が出てきた。 車にあまり興味の無い俺はその車がなんという名前の車か見当もつかないが一応車の免許は持っているのでその車体を見れば軽自動車だということくらいは分かる。 なんとなくその車を見ていると運転席に座っている男の顔が俺の知ってる顔のような気がする。 15年振りなのであまり自信は無いがあれは確かに・・・ しかし助手席に座っている女性を見て確信が持てた。 女性も俺の知っている顔だ。 あの二人がホテルから? まさか? などと考えながら見ていると軽自動車はホテルのガードマンに誘導されて駐車場から歩道を横切り車道に出る。 .
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