プロローグ

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今は昼時で人通りの多い時間帯だがこの入り口は丁度工事中だったらしく誰も居なかった。 現場の人達も昼食を摂るためにこの場を離れていた為他の人を巻き込む事はなかったということだった。 確かにそうかもしれない、普通ならこの階段にも何人も人が居ただろう。 そうすればもっと被害者が増ええていたことだろう。 そうこうしているとパトカーのサイレンと救急車のサイレンが聞こえてきた。 救急車よりも先にパトカーが現場に着いたようで警察官二人が階段を下りてきた。 一人の警官がガラス扉越しに車の中の人間に大声で声を掛けている。 もう一人の警察官は俺達に向かって事故を目撃したのか聞いてきた。 俺はぶつかる瞬間を目撃したということとその軽自動車に乗っている二人が知人である事を告げた。 「そうですか、お知り合いですか。あなたのお名前をお聞きしてもよろしいですか?」 「私ですか、私は葵彰弘です。そこの二人とは高校時代の同級生です」 .
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