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君を閉じ込めた箱庭で
一緒に閉じ篭って眠れば
とても幸福な夢を見た
実現することはないと知りながら見るそれは
幸せではあったけれどどこか虚しくて
必死に繋ぎ留めるように君を強く抱きしめた
大事な人を失って壊れてしまった君
その瞳は虚できっと僕を映してはいない
でも、躯は確かにここに或る
躯だけは
だけど何故だろう
それすらもいつか失ってしまいそうに思うのは
細すぎるその躯がいつか
この腕からすり抜けてしまう気がして不安になる
ただただ 喪失を恐れて
僕は 独り 泣いた
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