第1部~Summons~

2/7
前へ
/15ページ
次へ
 収容所からヘリコプターだろう乗り物で移動し、磯の強い香りの場所に連れてこられた。目隠しをされたままなので今がどこで何時なのかも分からない。どこかの港か海か、まさかこのまま投げ落とされるのではないかと思ったがそれは思い過ごしであった。次は船に乗せられ再び何もしない退屈な長い時間が過ぎるのだった。  ほとんどを寝て過ごしていたのでどのくらいの時間が過ぎたか分からないが、男の声が聞こえ、やっとこの退屈な時間から開放するんだと安心した。  船から、ボートで陸に上がると砂浜のようで足がもたついた。そこで初めて目隠しを外されると光が眩しく目が眩んだ。目が慣れてくると、そこはどこかの島かなにかであり目の前一面がジャングルのようだった。ついでに俺の周りには武装したアメリカ兵士が三人いた。  ふと、自分はなにでここに来たか見たくなり後ろを振り返ると巨大な船があった。その船には戦闘機などが積まれていた。  それは前に資料として見たことがあった、たしか今はアメリカの空母として退役したアメリカ海軍のキティホーク級航空母艦キティホークであった。  多分。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加