1人が本棚に入れています
本棚に追加
「ようこそ、地下人工地へ。私はBチーム案内役のアイナと言います。以後よろしくお願いします。さて、あなたは・・・」
案内人のアイナと名乗る年齢は20台前半くらいの女性が手の平サイズの携帯端末を取り出し、ピッ、ピッと音を鳴らしながら何かを調べているようだった。
「失礼しました。ネオ・セイフィア様ですね。では、こちらへ。あ、兵士さんはご苦労様でした。あとは私が案内しますので」
アイナがそういうと三人の兵士はエレベーターに乗りこんだ。
「なぁ、案内人さん、ここはどこだ?」
「ここですか? あとで説明があるのですが、そうですね、特別サービスで教えてあげますね。ここは地下人工地と呼ばれる環境保護、動物保護を目的とした施設なのです。現在ここ地下一階はパブリックルームとなっています。地下2階が80km四方の人工地になります」
「――俺は戦争のために来たのだが。こんなところで戦争なんかあるのか?」
そう言うとアイナは困った顔をして口に手を当て少し考えた。
「ええと、それは私には存じ上げない事項です。私はあくまで案内役なので人工地でなにが起きているかは分からないのです」
内容は説明してくれないようだな。
最初のコメントを投稿しよう!