第1部~Summons~

6/7
前へ
/15ページ
次へ
 何故首輪をしなければならないのかと疑問をしながら、アイナの言うとおり手錠のような形の首輪をはめ少し止めていると、ガチャン、と音をたて首輪がロックされた。 「はい、ありがとうございます。では、次に携帯端末の方の説明をします。使い方はスマートフォンとほぼ同じです。ですが自由に電話やメールをかけられるものではありません。液晶をご覧ください」  起動させ液晶を見ると、B-No.8、心拍数が105、三つのランプ、1から20の数字とAからEの文字の一つ一つ下に20が表示されていた。 「はい、ネオ様はBチーム、No.8ですね。心拍値も正常。1から20の数字はネオ様同様のBチームNo.○○という人達のことです。AからEの下にある20の数字はそのチームの人数になります。次に画面に触れてスライドさせてください」  AからEまで20ということは100人いるということか、戦争なのに小隊より少し少ない人数の部隊が五個だけ? それで足りる、もしくはギリギリ勝てると言うならば中隊、大隊で十分制圧できるだろう。相手が人数の少ないゲリラならそれほどの部隊を出すまでもない、それに俺なんかを呼ぶ必要もない。なんだ? これからなにが起きるんだ? 「ネオ様? 説明を聞いていましたか? 次に画面に触れてスライドさせてください」 「ああ、聞いていなかった。こうか?」  携帯端末をスライドさせると普段使っている携帯電話と同じ数列が並んでいた。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加