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そして17歳で大学に無事合格した。イングランドの大学の学費は無料であったためフォールは今まで打ち込めなかったスポーツができるようになった。もちろん勉強もそこそこやっている。
天才的な身体能力を持ち合わせていたフォールはたった一年で体力、技術共にトップクラスまでになっていた。彼は充実した大学生活も4年目となり最後の大学生活を満喫していたところだった。
「ショートッッ!!!」
――へいへい、任せろよ。
華麗な守備を魅せ、無駄な動きを多少つけながら格好良くボールをファーストに投げる。アウトーー、という審判の声が響くまでもいかないが大きく聞こえた。
「ナイス、フォール!!」
「余計な動きは要らないぞ―!!」
チームメイトや観客席から声援やヤジが聞こえるが俺はグローブを挙げ振りながら応えベンチに戻る。
先に戻っていたチームメイトのエドに肩を組まれ、ズイと顔を近づけてくる。
「今日もいい動きを魅せ付けてくれるな。そのおかげで俺のファンの女の子まで黄色い声でお前を応援しているじゃないか。まったく困った奴だよ」
「そうか、なら女の子全部俺のファンにしてみるか」
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