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朝いつものように目覚まし時計がなる。
しかし目覚ましの音が一分もたたずに鳴り終わる。
「お兄ちゃん、起きて朝だよ」
兄を起こす可愛い義妹のように見えるが
「早く起きないとお兄ちゃんの童貞奪っちゃうよ?」
「やめんか!」
義妹の言葉で体を起こす森尾光(ひかる)。
「あ、起きたおはようお兄ちゃん」
何もなかったかのように挨拶をする妹森尾由亜(ゆあ)
「…由亜頼むから心臓に悪い起こし方はやめろっていつも言ってるだろう」
「やだ」
「やだって…」
「それにもうすぐあの人が来ちゃうもん」
「あの人?」
その時階段から大きな足音を響かせながら光の部屋に入る女の子がいた。
「遅かったみたいね」
そう言って光の部屋に入ってきたのは、光の幼なじみの水橋豊華だ。
「…豊華(ゆたか)おはよう」
光は普通に挨拶するが
「何しに来たんですか」
睨むように豊華を見つめる妹の由亜。
「何しに来た…ふ、決まっている」
そう言うと豊華は光に近づき、そして
「ん」
「ふぐむ!?」
豊華は光にキスをしたしかも義妹の目の前で。
そしてそれを目の前で目の当たりにした豊華は当然怒り狂う
「ちょっと!!何してるのよ」
豊華はそっと唇を離し由亜。「なんだ何か文句でもあるのか?」
互いに互いをにらみ合う豊華と由亜。
そして一人取り残された光は。
「あのさ、とりあえず二人とも着替えるから…部屋から出てってくんないか?」
着替えという言葉を耳にした、二人は。
「気にするな、着替えるなら着替えるがいい」
と豊華が言い。
「そうだよお兄ちゃん、私達の事は気にしないで」
と由亜が言う。
「いいから出てけ!!」
光の声で驚き二人は部屋から出て行く。
「……ったくこれだから三次元は…はぁ」
学校の制服に着替える光、ちなみに光の部屋は漫画やアニメのポスターがいっぱいだった。
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