一話

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一時間目の授業と、二時間目の授業を終え三時間目の授業の準備をしていると。 「森尾ちょっといい」 「なんだよ不登校生」 「不登校生じゃなーい!!御剣(みつるぎ)京子よ人の名前くらい覚えておきなさい」 「でもいつも学校サボってんじゃん」 「私はアイドルだからサボってま・せ・ん!!」 現在人気沸騰中の人気アイドル、スターライトのメンバーの一人でツインテールがトレードマークの御剣京子、彼女はあまり学校には来る事はない。 さらにファンも多いので。 「おお本物だ」 「京子様は今日も美しい」 「しかしなんであんな男なんかと喋っているんだ?」 こんな感じで京子を一目見ようと集まる野次馬みたいな奴が集まってくる。 「…それで要件はなんだよ」 「ちょっとさっきの授業に全然わからなかったから…そのノートを貸しなさい」 「はぁ…まぁいいけど」 その時、今まで見ていたファンが怒りが爆発する。 「まてー京子様何故そんな男からノートを借りるんですか」 「そうだ、それなら俺達京子様ファンクラブの会員全員がノートを貸します」 今まで野次馬だった生徒達(主にファンクラブの男達)しかし。 「いやよ」 「即答で拒否された!!(ファンクラブ会員全員)」 「だいたい正式でもないのに勝手にファンクラブを名乗らないで欲しいわ」 ファンクラブ会員全員の心に矢が刺さる。 「それに森尾のノートはわかりやすいし、字もきれいだしだからあんた達からは借りないわ」 京子が言いたい事をはっきり言うと。 「森尾まだ?」 「ほれさっきの授業のノート」 そしてノートを奪うように取り。 「ありがとう」 たった一言お礼言い自分の席に戻った。 「ま、負けた…」 「こんな男に…」 「へたれに…」 そしてファンクラブ(正式会員じゃない会員達)はその場でなし崩しで倒れて行く。 「これ、なんとかしてくれよ」 一人ぼやきながらつぶやく光だった。
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