一話

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食堂から教室に戻る途中。 「ああ、そう言えば光お前に言付けかあった」 何かを思い出したか豊華は立ち止まる。 「言付け?」 「ああ、今日はいつもの見せで集合だと」 「…ああ先輩からか、わかった」 「しかし光…」 「…なんだよ」 横目で光を見る豊華、そして見られる光は少し後ろに下がると 「モテるな…と、それだけだ」 「モテてねぇよ」 「いいやお前は今モテているぞ光、幼なじみである私は今嫉妬している」 「勝手に嫉妬してろ、じぁな」 猫背気味に歩きながら教室へ戻る光、そしてその後ろを見て、ため息混じりで呟いた。 「嫉妬しているのは本当なんだがな…」 そう呟いき豊華も自分の教室へ戻る。
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