RSK×YR

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「侑李…もう、終わりにしよう」 分かってたよ、何もかも。 電話とかメールも無視してたのも、一緒に帰らなくなったのも、会わなくなったのも、大ちゃんに浮気してたから。 昨日久しぶりに電話して言ってくれた「愛してる」の言葉も嘘 何となく予感はしてたけど、現実になるとすごく悲しい 「ごめんな、これからも友達として…」 「…うん」 謝らないでよ。もう僕なんか好きじゃないくせに そう思いながら部屋から出て行く涼介を見送った 「…バカみたい」 浮気なんか気付いてたのに、いつか戻ってきてくれるって自惚れて。 そんな自分がバカみたいで可笑しすぎて、笑えないし泣けない 依存しすぎてた。涼介が僕の隣からいなくなった世界は白黒で―――… 不意に見つけた刃物 今までの思いを消すように深く深く傷つけて。 だんだんと薄れていく意識の中で小さく呟いた 「愛してる、涼介…――」 end.
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