HKR×YY

3/3
前へ
/96ページ
次へ
仕事が終わって一緒に帰りたいなと思っててもなかなか勇気が出ない…どうしよう…っ このままじゃ光くん帰っちゃう… 「高木っ」 「へ?」 「一緒に帰らない?」 …先に言われちゃった。嬉しいけど、自分から誘いたかったな… そんな少し虚しい気持ちを胸にしまいながら荷物を整理して楽屋を出て2人で歩く。 光が隣にいるだけでドキドキして、光に聞こえてしまわないかって不安になる 告白…しなきゃ 「光…」 「んー?何?」 「…、俺っ…光が好き!」 言っちゃった…。フられたら…どうしよう…怖い。 無意識に手が震える …不意にその手を暖かい体温に包まれた。光の手だってわかったのはそう遅くなくて 「…先に言おうと思ったのに」 「へ…?」 「俺も、好きだよ」 光の手の暖かい体温とやっと通じ合った嬉しさが溢れ出て涙が頬を伝った。 「泣くなよ…」 「だって…っ、うれしいのっ!」 「…雄也」 不意に名前を呼ばれて顔を上げたら唇に触れた柔らかいもの。 すぐ、光のだってわかった 「…付き合って?」 「うん」 俺らの気持ちが繋がった瞬間。 end.
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

553人が本棚に入れています
本棚に追加