YT×YY

4/6
前へ
/96ページ
次へ
「左腕、どうしたの?」 「いや…何でもない」 裕翔だけならまだしももうみんないるし…言える訳がない けど、血は止まってくれなくて右手に生温い感触がした 「…なんでもなくないじゃんっ!」 もう隠せなくなってしまった、けど…どうしたらいい?分からなくて涙が溢れた 考えている間にいつの間にか左腕に包帯が巻かれていた 「高木くん、話して?」 「………」 裕翔に優しい声に今まで溜め込んでいたものが爆発した。 山田と別れて、忘れなきゃいけないのに忘れられなくて、辛くて、別れてから毎日していたけど、知られたら何て思われるか怖くて隠してた事を話した 「…けど、山田のせいじゃないんだよ。ただ未練たらしい俺がやった事だから…」 ふと顔を上げれば、山田と目があった。山田が何て思ってるか分からなくてまた俯いた 「高木くん…」 「裕翔?」 「…ちょっと来て」 右腕を掴んで立たされて、ただ俺は裕翔についてった _
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

553人が本棚に入れています
本棚に追加