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あぁ…坊ちゃんを貪り尽くしたい。
最近、やたら喉が乾き、ついには、坊ちゃんの喉元ばかりに目が行くのだ。
今は、まだその時でないと衝動を抑えられているが…いつまで持つか。
あぁ…堪らない…。
甘い、カシスのような薫りの紅い滴るような坊ちゃんのブラッド…。
甘美な一時をあの坊ちゃんと過ごせるかと想うと身も震える。
今宵は、クレセントムーン…。
さぁ…もう少し待つと致しましょう…ふふっ…。
その、端正な顔立ちからは想像できないような、笑みを浮かべ、瞳の奥が燃えるような紅さであるのは一瞬。
再び、いつもと変わらない忠実な執事は仕事に戻るのであった。
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