1st:similar devils

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  「すげーよな、天才っているんだな……台和高校ってそんなに天才揃いなのかね」 ――台和高校? 聞こえた校名に、嘉はゆっくりと口元を歪ませた。 それは新しい玩具を見つけた子供のような 悪魔が獲物を見つけたような どこか、鋭さをもった笑みだった。 「コウくーん!」 「げふッ!?」 ゴキッ!!と首が有り得ない悲鳴を上げた。 痛みを訴えるだけで済んだ自分の身体に、心の中で拍手を送る。 ……そしてゆっくりと振り向き、彼を壁にめりこませた犯人を睨みつけた。 「あっゴメン、力強すぎたよね!?ごめんっ、コウくんっ」 「……何の用?」 コウくん――もとい、神宮寺 孝四郎はうんざりしたように返す。 高校生らしからぬ大人びた瞳が見た先にいるのは――菅原 未来[すがわら みく]。 天真爛漫という言葉がピッタリの可愛い女の子である。 「模試、どうだった?アタシさっぱり分からなくて……」 「勉強しなよ」 まさに一蹴。 優等生である以前に『孝四郎』に言われて未来はしょげ返る。  
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