1st:similar devils

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  「ふーん。そう」 ぱたん。 後ろ手でノートパソコンを閉じ、梯子を降りてくる彼。 同じ高さに立ってみると、思ったよりも小柄……嘉と同じ、170センチくらいだろうか。 「僕は君に興味はないよ」 「あっても困るなぁ」 そう返した嘉を一瞥するなり背中を向け、彼は階段を下りていった。 「思った以上にガードが固かっ……ん?」 リノリウムの上にぽつんとあるそれは―― 「嘉」 「ん?」 嘉と同じく、模試を受けていた同級生に呼び止められ、ペンケースを鞄に入れていた手を止めた。 「この模試、大丈夫だと思うか?」 「お前よりは」 「いやそうじゃなくて!お前なら知ってんだろ?」 そこまで言ってから声を潜め、ゆっくりと言った。 「不正行為の続発、だよ」  
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