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クリスタルクィーン杯の予選が終わったその夜もクリスタル女王国の城下町は大いに賑わっていた。
予選で敗退した者も明日の決勝戦で誰が上位6名になるのか見届けて帰る者がほとんどだからだ。
またクリスタル女王国に住む民達も明日の決勝戦で新しい女王騎士団が誕生する事に心が踊っていた。
ある種のお祭りムードになっていた。
そんな中、酒場のカウンターで夕食を摂るヤス…そのヤスに近付く男がいた。
男性「隣…良いかな?」
ヤス「ん?…あぁ…」
男性「メシ食ってるとこ悪いな…。」
ヤス「別に良いけど…俺に何の用?」
男性「ずいぶん察しが良いんだな。 あっ…俺はリュウヘイってんだ…よろしくな♪」
ヤス「リュウヘイ…」
リュウヘイ「今日キミの戦う所をたまたま目にしたんだが、何で刀を使わなかったんだ?」
ヤス「別に…意味はないね。 相手が弱いから使わなかっただけさ。」
リュウヘイ「なるほど…」
ヤス「つーかリュウヘイ…だっけ? 明日やり合う相手とお喋りだなんて、ずいぶん余裕だな?」
リュウヘイ「余裕ではないよ…特にキミとの一戦はきっと厳しい戦いになる。」
ヤス「ほぅ…」
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