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皇王ダイナーが治めるプラウド王国よりはるか東南東に位置するクリスタル女王国。
クリスタル女王国のウリは何と言っても“女王騎士団”である。
だが今現在その女王騎士団は存在しない。
その理由はただひとつ。
女王の世代交代だ。
女王騎士団は女王を継承する事がないのだ。
つまり女王が代わる度に女王騎士団を務める人間も替わるのである。
その女王騎士団のメンバーを決める為に開かれるのが“クリスタルクィーン杯”と呼ばれる闘技大会である。
この大会の上位6名が女王騎士団に配属される。
また闘技大会優勝者には女王騎士団長の座が与えられる。
クリスタルクィーン杯の参加資格者は男女不問、年齢不問である事が特徴で、武芸の腕さえあれば万民に平等にチャンスがある。
もちろん国籍や地位、出生も問わない。
そんなクリスタルクィーン杯が数日後に開催されるとあってクリスタル女王国の城下町にある宿屋や酒場は闘技大会に出場する猛者達で大盛況であった。
その頃プラウド王国では“真の紋章捜索隊”と“伝説の神器捜索隊”がすでに結成され、皇王ダイナーの命令によって大掛かりな捜索が始まっていた。
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