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「まだで~す!」
隣の席の男の子が 言った。
「あの二人 いつも一緒に登校してるよね?」
「そうそう、2人でサボり?」
「えー!それはないよ!」「そぉだよぉ。2人とも成績優秀コンビなのに?」
「頭はよくったって、サボりたいときあんだろぅよ!」
「――静かにしなさい!!」
思い思いに言いたい事を言い出した生徒達を担任は一喝した。
すぐに静かになり
「じゃぁ、みんな 2人がなんで来てないのか理由は知らないのね? 」
「知りませ~~ん」
声を揃えて言う。
「……かりました。2人のお母さんに確認とってきます。 それまで、一時間目は自習していてください。」
担任も とても無断でサボるような2人でないことは 分かっていた。
2人とも確かに成績優秀で、 特に井上 霞美は ずば抜けて頭が良かった。
そぅ、成績優秀というより本当に賢い子で とても小学生レベルではなかった。担任も中学には是非私立にと勧めていたのだ。
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