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着替えてリビングへ行く
「め、飯をくれ・・」
「お兄ちゃん。ケンシロウの真似ですか?」
(注・気になる人は北斗の拳第一巻のケンシロウの初めてのセリフを見よう!)
何故そんなマニアックな事を・・我が妹ながら恐ろしい
「ご飯はできてるわよー。何にする?」
目の前には大量の酢飯、水、魚
「お兄ちゃん。今日はお寿司ですよ」
「普通寿司って家で握らなくね?」
しかし母親は笑顔で返した
「母さんって急にやってみたくなったらホラ、すぐ実行するじゃない?ラーメン食べたくなったら食べに行く、みたいな?」
寿司が握りたくなる衝動なんて一生に何度あるのだろうか
「ま、いいや。タコくれ」
サクッ
にぎにぎっ
しゅたっ
「タァァコいっちょっ!」
何故か母親から男らしさが滲みでている。タァァコって何だよ
「お母さん、私もタコ下さい」
「お嬢さん。大将ってよんでくんな」
誰だよお前は!
「ところでお兄ちゃんの学校、そろそろ集団行事ですね」
タコを食べながら妹が喋る
「ああ。丁度今日その話でさ。なんつーかすげぇのなんのって」
「賞金100万円なんて太っ腹です」
「彼方がどうして知っている」
妹はニヤッと笑う
「秘密です」
・・こいつを追求するのはやめよう
「それで先生がはりきってさぁー。そりゃはりきるか。大将!タコ!」
「100万円なんて見た事ないです。大将さん、タコ下さい」
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