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「秀也くん、気になる生徒いた?」
翌日、授業の要点等を教えてもらっていた俺は、山城先生から、質問された。
「はい。そう言って欲しいんですよね、山城センセ?」
「あらぁ!!もうばれているのかしら?」
この先生のどこに、そんな生徒から慕われる要素があるのか?俺には、理解できない。
「俺、いつ女の子泣かせたっスか?」
「はい、減点。口の聞き方気をつけなさい」
この策士が!!
「先生、ごまかさないで下さい」
「もう。つまんないじゃないのよ!運命の相手って思わないの?彼女は、いい子よ」
ったく、山城先生こそ、運命の相手を捜してくれってェの!
徐々に、イライラとしていく俺を見て、嬉しそうにされても、困る。腹立たしい。
「まさか、小学生に慰めてもらうほど、ショックだったとはね、お兄ちゃん」
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