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「ですが、彼女は、素直で純粋で、教師を目指している俺が言うのもおかしい話ですが、いまどき珍しく、学ぶべきところが彼女にはあります」
「…………」
「こんな素敵な女性に育ったのは、ご両親の愛情が深いからだと思っております」
「……君」
「だから、ありがとうございます。彼女を生んで下さって。愛して下さって。俺は、絶対に諦めません。彼女を思うことも、彼女の体のことも」
綺麗事を羅列していると思われたらそれまでだ。
それでも、俺は、俺のやり方で愛したいし、守りたい。
「彼女を、ご両親に負けないくらいこの先、愛し続ける自信だけは、あります。今はまだ、お付き合いすら出来る身分じゃありませんが、彼女の将来を、俺にも少しわけて下さい」
土下座なんて、男がするのは、どうかとも思う。
それでも、彼女は、俺にとっては、かけがえのない存在だから。
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