言葉

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「春香。あなたには、いろいろ制約してきたけれど、体のこと以外は、もう私達に遠慮することないわ」 そうお母さんに言われて嬉しそうに微笑んだ彼女。 「そうね。あなたのその笑顔、久しぶりに見たわ。娘を、よろしくお願いします」 お母さんは、彼女によく似た笑顔で俺に頭を下げた。 「こちらこそ。春香ちゃん、よろしく」 こうして、俺は、先の約束を取り付けた。 きちんと付き合うには、まだ障害が多いけど、その時まで、気持ちが変わらないことを、誓おう。 「春香ちゃん、自信持って!俺には、君だけだから」 いろんなことを諦めたせいで、腎臓病という病のせいで、そのことが、コンプレックスのようになっていた彼女。 真っすぐ立っていて大丈夫だから。 俺が、歩調を合わせて、その手を取って歩むから。
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