再々会

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春、俺は、卒業した。 無事に、教師になることが出来た俺。 赴任先は、なぜか強力なラブコールを受け、山上高校となった。 どこまで、彼女に伝えようか? ここのところ、俺は、真剣にそれを悩んでいる。 俺が山上高校に行くということは、近くで彼女を見れるし、何かあったら安心だと思う反面、また、一年間は、付き合いはお預けだということ。 一年間、苦悶する俺がいるんだろうと想像すると、忍耐力がつくなと、自嘲するしかない。 俺は、勇気を振り絞り、と言うとかなり大袈裟だが、大きな覚悟をもって、彼女に電話をした。 「もしもし、春香ちゃん。久しぶりだけど、体調はどう?」 「うん、まあまあかな」 体調の良し悪しについては、命に関わることもあるから、嘘をつかないで伝えてくれと最初に約束した。
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