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彼女のことだから、純粋にそう思ってくれているのもわかる。
でも、それは、男としてどうだろうか?
家族や友達に対する好きと同じ位置にいやしないかと、いささか不安になるのだが……。
「大丈夫だよ。運命の人だもん!偶然、再会出来たんだもん!後、一年、片思いしておくから」
「か、片思い!?」
驚き過ぎて、声が上擦った。
「そう言っておけば、秀也先生に迷惑は、かからないでしょ?」
この子は、全く。
どうして、こうも、俺のことばかり考えるんだ。
もっと、欲張りになったって、バチはあたらないと思う程に。
俺は、美佳先輩と桜井先生を見ていたせいか、かなり、不安を抱えているけれど、彼女は、違うのかもしれない。
初恋ということもあるが、もっと、根本的なところの考え方が、違う気がする。
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