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軽い放置プレイ?
んー、これはいったい?
たっぷり時間が過ぎたと思われる頃に漸く、彼女がドアから出てきた。
「こんにちは。お母さんいる?」
ちゃんと、挨拶して出掛けないと。
「…………」
「えっと。春香ちゃん?」
様子がおかしい彼女が心配になり、お母さんを呼ぼうと、一歩、家の方に進んだ時、彼女がやっと、挨拶をした。
「この時差は、いったいどうとれば?」
「しゅ、秀也さん!!母は、今、いません。帰りに寄って下さい」
俯きながらだけど、元気のいい声に安心して、頭をポンとした。
「顔、見せて。春香ちゃん」
無理矢理あげてもよかったが、そう言うと少しだけあげた。
そこでやっと俺は気づいた。
耳まで真っ赤なことと小さな違和感。
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