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「どう?」
「うんッ。今日は、気分がいい」
「そ!疲れたら休むから言ってね」
「はーい」
嬉しさが、すごく伝わってくるキラキラした目。
今日は、むくみも少ないように見える。
車内で、ずっと、彼女の話を聞いていた。
俺が実習が終わってからのクラスの様子。
それから、再会するまでの神社でのこと。
彼女の話を聞いていたら、水族館までは、二時間もかかるのに、あっという間だ。
駐車場に車を止めて、彼女の手をとって、恋人繋ぎで歩き出す。
「秀也さん!誰かに見られちゃいますよ」
「いいじゃん。今日は、まだ、生徒じゃないし」
「そうだけど……」
「何?恥ずかしい?」
コクコクと頷いた彼女。
悪いけど、この手は、離せない。
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