再々会

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「こういうの、慣れてる?」 「こういうのって?」 「ひ、人前で、キ、キ、キ、キスとか」 俯いたまま、小さな声で聞く彼女は、おそらくまだ真っ赤なまま。 「ないとは、言えない。けど、もう何年も、こんなことしてないから、俺だって、恥ずかしいよ」 嘘は、つけない。 どうせ、山城先生辺りに、俺のこと聞いているはずだ。 美佳先輩に、学校で、したのが最後。 あれが、人に見られていればの話だけど。 その後、サークルの飲み会で、王様ゲームで、野郎とキスさせられたこともあったけど。 「こんな気持ちになったのは、春香ちゃんだからだよ。可愛すぎて、どこでもキスしたくなって困るんだよね」 繋いだ手に力を込めた。 「もッ、もうしないで。恥ずかしいよッ」 「うーん、努力はする。するけど、約束は無理」
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