再々会

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俺も譲歩するから、春香ちゃんもわかって! 病気のせいか人の心を読むのに敏感な彼女は、 「うん、そうする」 我が儘を言わなかった。 我が儘言われたら言われたで、説き伏せていただろうけど。 乗る時にこんなやり取りをしたのに、一時間も走らないうちに、眠そうにしていて、 話している途中で、言葉が止まる。 それでも、話したい!という意思は強くて、ポツリポツリと喋っている。 「そろそろ半分過ぎたから寝てて」 もちろん、半分までまだまだあるけれど、その言葉に頷くようにして、彼女はすぐに夢の中へと落ちていった。 楽しかった夢を見てくれていたら、嬉しいと、運転をしながら馬鹿な妄想まで繰り広げて、彼女の家を目指した。 途中、コンビニに立ち寄ったが起きる気配すらなく、随分と疲れさせてしまったと、反省もしながら……。
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