会長と親衛隊

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「それに関しては、考え中だ。風紀に頼むと悪化しそうだしな。一応使えそうな奴を選んで潤様を見張らせているのだがな。潤様の言動は予測不可能だから、未然に防げそうに無い。一応副会長が潤様に釘を指しておいて下さったみたいだが…。」 潤は、自分の容姿や影響力がどれ程のものか理解している。 理解しているが、思考回路が残念過ぎるのだ。 そのせいか、何時も潤の知らない所で、潤が原因でトラブルが巻き起こってしまうのだ。 「まぁ、潤様の行動に関しては、皆見張ってやってくれ。潤様が少しでも、妙な行動をとったら、すぐ、私に連絡を入れるように。以上。」 「はい!!質問があるんすけど、1ついいっすか?」 学の話しが終わると、不良らしき人が、手をあげた。 「構わない。なんだ?」 「妙な行動って、どんな感じっすか?俺には、何時も妙な行動にしか見えないんすけど。まぁ、そこがまた可愛いと言うか、ほっとけないんすけど…。」 後半、のろけ始めた不良はほっくとし、学は少し考え、話し出した。 「具体的に例を上げるなら、潤様が一般生徒を五秒以上見てから、その一般生徒にちかずいた場合。この場合は、85%の確率で、事件が起きると考えて良い。」 「何故、そんなこと分かるんすか?ただ見ていただけと言う場合もあると思うんすけど。」 不良の意見に同意したのか、首を縦に降るものが殆んどだ。 「中等部の頃から、ずっと潤様を見てきたのだから、そのぐらい分かる。潤様は、人や物などに興味や疑問をもった時など、必ずその物や人を観察する癖がある。潤様は、頭がきれるからな大体のものは、五秒以内に見極め自己解決成される。だが、見ただけでは、分からない場合や興味をもった場合は、話しをかけてみたり、触れてみたりする場合がある。そこで、大体事件が起こると言う訳だ。後は、言わなくとも分かるよな?」 学の言葉に、もし自分が潤に話しかけられ、天津さえ、触れらたらと考え、鼻血を出す者や前屈みになる者がいたそうな…。 「はぁ、だらしがない。そんなことでは、潤様の護衛を任せられんな。これから、鍛えてやるから、覚悟しろ。」 「「「はいっ!!」」」 学は、呆れながらも、次に進むことにした。 「…次。質問ある奴はいるか?」
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