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「う、潤…?あの、もしかして、昨日の私が言った事気にしてるんですか?」
カタッカタッカタッ――――。
さっきまで、凄まじい速さで、キーボードを打っていた潤の手がピタリと止まった。
『…………な、な、な、何を言ってるのか、全然全くこれっぽっちも意味が分からないのデスが。Why?』
カタッカタッカタッカタッ((以下略
「ちょ、潤ちゃん!!落ち着いてっ。」
『わっ、私は落ち着いてますが?べっ別に、昨日の事も気にしてませんし、スイーツ達の事もすっかり忘れてましたし。昨日の事は、私の浅はかな行動の正だと反省してますから、別に帰ってから、泣いたり何かしてないし、落ち込んでもいないし、根にもってもいないし、朝起きて、また泣きそうになったりなんかしてないし、全然いたって真面目な私ですが何かっ!?』
「「「何か、本当ごめをなさい。」」」
『いえ、だから、…き、気にしてないって…ぅ、言っているのにぃ…ふぇ、何で掘り返してくるんだよぉ、グスッ。』
今まで、泣きそうになるを、堪えていたのだろう、潤は、いきなりポロポロと涙を流し始めた。
「わっ、本当すみません。私が言い過ぎました。」
「いや、オレ達も、少し言い過ぎたかなぁって…ね?」
「………。」コクッ。
そんな潤に3人とも、どうして良いか分からなく、あたふたしていた。
『ち、がう…ヒクッ、もん。…俺がっ、グスッ。…悪い、からっ…ふぇ、…ごめんなさい。』
「「「ッッッッッ!?」」」
「潤ちゃんが、…謝った?」
「…あの、潤がっ!?」
「…潤っ。」
3人は、自分の耳を疑った。
滅多に、謝らない潤。
謝ったとしても、何時もその場凌ぎで言っているだろ事が分かっていた。
だからこそ、何時もと違う事は3人には、すぐ分かった。
潤が、心から謝っていることに。
「っ潤ちゃん。こちこそ、ごめんねっ。」
『わっ、いきなり抱きつくなっ』
「潤…、戻った。」
「潤、泣かせるつもりは無かったんです、本当すみませんでした。」
『……ぉぅ。こちこそ、その、…悪かった。』
切っ掛けは、ちっぽけな理由だったかも知れないが、今確かに、潤が一歩成長した瞬間でした。
『3人とも、いい加減離れてくれ。』
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